マジメ時々くだらないブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 事故調査の本質

<<   作成日時 : 2014/08/20 00:03   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

吉田所長、「全面撤退」明確に否定 福島第1原発事故
2014.8.18 05:00 (1/2ページ)[福島第1事故「吉田調書」]

 平成23年3月の東京電力福島第1原発事故に関し、産経新聞は17日、政府の事故調査・検証委員会が事故発生時に所長として対応に当たった吉田昌郎氏(25年7月9日死去)に聞き取り調査してまとめた「聴取結果書」(吉田調書)を入手した。吉田氏は東電が事故発生3日後の14日から15日にかけて第1原発から「全面撤退」しようとしていたとする菅直人首相(当時)らの主張を強く否定し、官邸からの電話指示が混乱を招いた実態を証言している。吉田氏は一方で、現場にとどまった所員には感謝を示すなど、極限状態での手探りの事故対応の様子を生々しく語っている。


http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140818/plc14081805000001-n1.htm



東京電力福島第1原発の吉田昌郎元所長の政府事故調査委員会による調書が朝日新聞にスクープされましたか、それに対する反論のような形で産経新聞が調書について報じています。

朝日の言うことが誤りで産経新聞が正しいといったことに論点が向きがちのように思いますが、そもそもこの調書について報じていること自体が誤りであると思います。

事故調査の本質というのは、その事故という現象について起こった事実を把握して、その事実に対して分析を行い、建議や勧告等を通じて対策を講じ二度と同種の事故を引き起こさないために役立てることであるはずです。

事故の原因に迫るうえで重要になってくるもののひとつに、当事者の証言があります。
勿論、物証やその他事実を知るための資料も重要ですが、やはり当事者の証言というのは真相解明に欠かせないものです。
ところが、刑事訴追の恐れや当事者が証言を行うことによって生ずる不利益などを考えると、当事者は本当のことを言うのをどうしてもためらってしまいがちです。
したがって、事故調査においては調査報告書が刑事捜査に使用されないことが原則で、当事者が不利益を被るようなことのないように十分な配慮の元に公表されるべきです。

福島第一原発事故における政府事故調においてはこの原則が貫かれており、当事者への聴聞の内容については非公開とされていました。

しかし、そんな事故調査の氏名を無視するような形で朝日新聞がリークしてしまったのです。
それが事故の真相に迫るためであればいいのですが、朝日新聞や産経新聞の論調は情緒的な個人批判が中心となっていて、事故の真相解明には何ら役に立っていないばかりか、今後事故が起こった場合、当事者がマスコミのリークによる不利益を恐れて、真実を話さなくなる危険もあるのです。

とかく日本は個人の責任追及ばかりが先走りしがちで、航空事故の調査等でも刑事捜査に事故調査報告書が流用されてしまっていることに根強い批判があります。
そのうえ、事故調査の資料がたやすく流出してしまうような緩い情報統制では、本当に有効な調査というのは不可能になるのではないでしょうか。

将来に生かされなければならない事故調査の成果を低次元なマスコミの批判合戦の具にされるようでは、安心・安全などますます遠のいてしまうと強く危惧するところです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
事故調査の本質 マジメ時々くだらないブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる