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zoom RSS やはり飛べなかったスカイマークのA380

<<   作成日時 : 2014/07/30 00:47   >>

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スカイマーク、700億円賠償も エアバスが大型機解約通告
2014/7/29 22:00 日本経済新聞

 国内航空3位のスカイマークが正念場を迎えている。国際線参入に向けて発注した大型機「A380」について、メーカーである欧州エアバスが29日までに契約解除を通告。スカイマークに700億円規模の損害賠償を求める方針が明らかになった。国内線も格安航空会社(LCC)の参入で苦戦を強いられており、経営に打撃となりかねない。数少ない独立系航空会社の事業基盤が揺らげば、競争を掲げた航空行政も岐路に立たされる。

 エアバスは同日、スカイマークとの「A380」6機の売買契約を解除したと発表。「契約に基づくあらゆる権利および(損失の)救済策を行使する」と表明した。

 スカイマークの西久保慎一社長も同日、記者会見し「解約通知は27日にファクスで一方的に送られてきた」と説明、違約金としてエアバスが伝えた損害額は「7億ドル(約710億円)だった」ことを明らかにした。そのうえで「両社の交渉は現在も継続中」との認識を示し、「エアバスの姿勢をただした上で、きちんとした結論を出したい」と述べた。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ2907G_Z20C14A7EA2000/



先月頃にシートやギャレイの不具合が原因で納入が遅れるという情報が流れて変だと思ったのですが、やはり債務不履行に陥っていたというのが真相だったようです。
記事にあるようにA380の解約が確定すれば、前払い金だけで自己資本の半分以上に相当する額を特別損失に計上することになるうえ、710億円の負債が上積みになると会社の存続すら危ういというのが実情でしょう。

エアバスが株を売るように要求したと言われており、社長西久保氏の言い分通りに「身売り要求」と報じられていますが、身売りと言うより筆頭株主である社長の経営責任追及というような意図がします。

そもそもスカイマークがA380に手を出すのは博打(というより破滅)だったのですが、A380が超大型で投資金額が大きいこともさることながら、A380自体の市場性を読み誤っていた点が大きいと思います。
一昨年の秋、工作機械の見本市でエアバス社の幹部のセッションがあったのですが、A380は巨大な空間が売りであり、各航空会社のフラッグシップともなる機材であり、長距離向きで特に居住性も重視されることから内装についてはほとんどフルオーダーに近いもので、製造に非常に手間が掛かるとのことでした。
逆に言えば、事情が変わって解約をしようにも、他の航空会社向けに転用するには相当なコストが掛かると言うことになります。ですので違約金が高額になるのは予想が可能だったはずだと思います。

また、スカイマークの微妙なポジションも、破滅的な判断に導いてしまった一因でしょう。
低価格を武器に地歩を固めてきたスカイマークですが、ローコストキャリア(LCC)の登場で価格戦略では輝きを失ってしまい、フルサービスキャリア(FSC)である日本航空や全日空に価格で戦いを挑んできたのですが、広い席を安くというコンセプトは一定の支持があったものの、ネットワークという意味ではFSCには遠く及ばない状態で、国際的な航空アライアンスとも一線を画しており、FSCにはなりきれなかったと言ってもいいでしょう。

今回の会見を見ていても、捨てたはずの「価格競争」という戦略を持ち出すなど迷走ぶりが垣間見られるような気がします。

とはいえ、スカイマークは神戸空港や茨城空港など活用が難しいと言われてきた空港を上手に活用するなど、スカイマークなりの存在意義も十分にあります。
この後どうなるかは非常に読みにくいです。
最悪の場合は燃油すら現金払いを要求されるような事態に陥り、やがて資金ショートするか、あるいは上手く切り抜けて規模を縮小しながらも存続するか、社長が白旗を揚げて身売りするか....。
どうなるかは定かではありません。

しかし、なんとかスカイマークの社会的メリットの部分はなんとか残して欲しいものです。

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